『工場へ行こう!!』 (2008年)
クライアント:株式会社美術出版社
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雑誌『デザインの現場』(美術出版社)にて5年と2ヶ月行なわれた連載の書籍化です。
工場の持つ技術力と髙橋の発想による日本のものづくりの可能性をアイデアと共に届けた連載でした。連載を行なった結果それら発想の展開は、異業種の繋がり、日本の工場・産業力への多くの人の期待へと繋がり、特殊印刷加工という分野の構築、またデザイン現場に於いて広くその印刷や加工の展開の概念が普及していった事(当時、髙橋が夢見たことです)、また工場が変化した事、工場がオープンになっていった事、日本のものづくりや工場力といったものに社会が注目し始めた事などが掲げられ、現在もその影響は大きく、工場やデザインの現場の可能性が広く繋がり、その後の工場とデザイナーの関係性も大きく変化したと云われています。
連載は髙橋自身が10代〜20代前半に出逢った、深い信頼関係の方達のご紹介をメインにスタートした事から、当時この様な連載が可能となったものです。当時髙橋の考える「日本を応援するプロジェクト」の一つでありました。だからこそ、今とは異なる時代、工場がもっとクローズであった時代に、この様な連載を、工場の方達が毎回、髙橋の依頼であれば、と応えた、深い信頼関係による、熱い内容なのです。
連載の中では、髙橋自らが10代の頃携わった事で出来上がった技術なども紹介され、全国の工場を10代の頃から桑沢の学生時代に掛けて多数まわり、そこから「デザインの力を通して日本の中小の工場、そして産業を応援したい!!」といった想いへと学生時代なっていった髙橋の、工場や社長達との繋がり、そして盛り上がって作ってきた印刷・加工技術・方法・素材への概念等、日本の未来へのアイデア満載の内容です。
髙橋当時の想いであった、工場とデザイナーを繋ぎたい、そして、こんなにも素晴らしい技術・工場・職人さんが日本には沢山いる事を多くの人にご紹介したかったという想い、そして何よりも、ものづくりの現場は、技術はあるけれども、アイデアはまた別であったりする為に、実は、こんな可能性、あんな可能性がある!、という事に、デザイナーも含めた多くの人が、これまでの概念の中でものごとを考えてしまっているため、ちょっとした「きっかけ」を創る事によって、社会は広がり、多くの人のそこから先、未来のアイデアとなっていき盛り上がる事を当時髙橋は夢を見、日本の未来のものづくりの可能性を、お見せしたい、と、世の中になかった発想を毎回アイデアとして出し展開しているものです(それには「工場へ行こう!!」の様な、当時工場を紹介する、という誌面の見せ方としてはありえなかった方法から様々にイメージを、多くの人の未来へとはせ、ワクワクと考えていった事も大きな事でした。
連載の中で髙橋が工場へ訪れている様子は、はじめて工場を訪れた読者の立場に立って考え作った展開のものであり、実際は、深い仲の工場の方達のご紹介がメインで行なわれてきたからこそ、当時この様な連載が可能となった事でもありました)。
連載前「正実ちゃんが昔、工場を廻ってくれたおかげで、工場界が本当に変わった」と工場業界ではいわれる程、日本のものづくりを盛り上げる事に力を入れてきた、髙橋十代後半からの仕事、といっても過言ではない「工場へ行こう!!」は、日本の未来のために行なわれた、その第一弾である書籍です。
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