大江戸職人展―大黒柱ー (2008年)
クライアント:墨田区/大江戸すみだ職人展実行委員会
両国の江戸東京博物館に於いて行なわれた、墨田区伝統工芸保存会の名工の方々主催の初の展覧会に於いて、名工の方々より、皆さんの技術を展開するオブジェ『技人大黒柱』のデザインのご依頼を頂きました。
皆さん様々な職種の方で、更に日本を代表される技術をお持ちの方々に囲まれる中、デザインを担当させて頂きました。
芯の部分で今必要な物、そして事を、『技人大黒柱』のデザインとして考えた時、100、200年後に残る物を作り、皆さんの腕やお名前を後世の、またお仕事を継がれてゆく方々の為に繋げてゆく事だと思い、見た目のデザインに沿ったものを御制作頂くよりも、もっと皆さんの技術をふんだんにご披露頂き、その大黒柱が保存可能な構造(組み立てで小さくもなるデザイン)で、何処へでも運び、何処へでも展示可能なデザインである事、そして、お一人お一人の技が明確に伝わる事が、この度のデザインに於いて一番重要であると考え、大黒柱は、桐箪笥の田中さんに豪華に作って頂き、段ごとに、皆さんの技術を魅せて頂く、そこに江戸文字の大ベテランの方による書で、皆さんのお名前を入れて頂く、といったデザインとさせて頂きました。
日本の墨田の最高の技術の集結により、御神輿の鳳凰が舞う、大変豪華な大黒柱が完成しました。